雪の夜、彗星探しの日記(弐)

雪夜彗星のブログ。内容も更新頻度もまちまちです。「弐」なのははてなダイアリーから移行したので。

週末の報告から

 とりあえず週末はモノレールの写真を撮るか勉強するかTwitterするかの3択な生活でございました。いつからこんなにドライな生活になったのでしょうか(笑)。
 で、撮ったモノレールの写真の1枚がこちら。

 カメラ:OLYMPUS E-620
 レンズ:ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6


 で、中間考査が終わってすぐに思い立って速攻で書き上げた小説があるのでここでアップしておきます。のちのちに、pixivやHPでも公開するつもりです。あくまでつもりですけれど。
 興味があれば読んでいって、コメントでも残してくれると嬉しいです。

僕は君に別れの挨拶をしていない

 この町を去るのが決まったのは、夏休み。
 家を知っていた友達には挨拶をして回ったけれど、君の家は知らなかった。

 僕が今住んでいる町に来てから、何故かメールをしだしたよね。
 あの時のメールは壊れてしまったパソコンの中にあるからもう見返せないよ。ちょっと残念かな。
 ちょっぴり意外だった。こんなに他愛にもない内容のことをメールでしあうなんて。
 君ぐらいだよ、あれだけのメールを取り留めもなく交わしたことがあるのは。
 どうして君は僕に血液型や誕生日を訊いてきたんだろう。いつか理由を教えてくれるかな。

 でも、今はほとんどメールしなくなったね。
 どうしてだろうって考えたことがあるけれどすぐに気づいた。

 ――後悔してる。
 今ならはっきりと分かるよ、僕のあの一言がいけなかったんだ。
 それまでは和気あいあいとしていたメールも滅法続かなくなってしまった。
 あの時の僕は本当に無知で馬鹿だったと思う。君の気持ちなんて考えなかった。
 自分の事しか考えていなかった。

 この前、ふと思いだしてようやく君の気持ちが分かった気がする。
 もし、この想像がほんとだとしたらこの前の相談は過酷だったかもしれない。

   ごめん。

 もう雰囲気にはきっと戻れないと思う。遠すぎる。精神的距離も物理的距離も。
 人と人の繋がりを糸で例えるなら僕らはもうちぎれてもおかしく無いぐらいぼろぼろの糸じゃないかな?
 君の住む町でメールをいちばん頻繁に交わすのはHK君。想像はつくだろう。
 彼とのメールも最近長続きしない。どんどん僕が遠ざかっているんだ。
 君たちと暮らした町から。

 小学生の頃はライバル視していたけれど、結局は似ていたんだ。
 理科の授業でお互い、並列回路をショートさせたのはいい思い出。
 林間学校でも同じ班だったね。
 お互い目が悪くて、よく席が前になって、隣になったのも覚えている。

 今でも相談に乗ってくれる君。
 本当に、ありがとう。

 最後に会ってからたぶんもう七年以上が経つ。
 僕らが最後に会った場所は思い出せないけれど、次会うことがあるなら小学校の北西門前にしよう。

 こ ん な 僕 を 、 君 は 許 し て く れ ま す か?

 勘の良い人なら、これがどういう意味を持つ物語か、お察し出来るでしょう。
 ではでは、コメント待ってます。