■設計
■板材切り出し図面の作成
■ディテールアップパーツの作成
・軸受け(ピローブロック隠し)


使用レジンはいずれもSKレジン様の水洗いレジンです。
Blender関係無いですが、石炭を燃やして本当に蒸気で動くフォルテがこちら。模型エンジンで有名な小川精機製のキットがこちら。8月からずっと作っています。(注:家です)
・軸受け(ピローブロック隠し)
Blender関係無いですが、石炭を燃やして本当に蒸気で動くフォルテがこちら。模型エンジンで有名な小川精機製のキットがこちら。8月からずっと作っています。(注:家です)
皆さん、楽しんでいますか!エア軽便模型祭2020!
オンライン開催だと持っていくのが大変な大きな模型でもこうして参加できるので良いですね。ライブ配信もこちらで9/20 14:00~頃から配信予定ですのでお時間ある方は合わせて是非。
さて、このイベントに合わせて我が福堀軽便鉄道の新型5インチゲージ機関車「D2」の製作記事をアップしますよ。ひとまず前の運転会に持ち込んだところまで。私の模型鉄道、福堀軽便鉄道については前記事を参照あれ。
・愛車 スバルR2でも運びやすいように今まで車輌より小型化
・ホイルベール250mm以下にし、半径1mのカーブを通過可能
・単機でも楽しめる(車輌本体に乗って走れる)
・上記を満たしつつ機関車としても違和感がない外装
・走行装置は過去のDB10,レールバスのものを使い回す
という事を踏まえてまとまったの以下のイメージ。3DCAD、ではなく3DCGソフトのBlenderでさくっとモデリング。
単機で遊ぶ際はボンネットに人が座る事にしました。大体の寸法は長さ550mm、幅238mm、高さは線路上面から470mm。ホイルベースは余裕を持たせるために230mmにしました。
5インチゲージあるあるのナローゲージに多く見られる小型機関車の形。具体的にはプリムスHSGや魚梁瀬森林鉄道の野村式機関車あたりの雰囲気を出てきたかなと思います。
本当はもっとキャブを長く、ボンネットを短くしてずんぐりとした形にしたかったですが、単機で遊ぶ(ボンネットに座るため)ために少し長めにしました。私と似た体格以下の人ならボンネットに座れるはず。
反対側にもキャブがあるのは単機で運転する時にこちらが先頭になるため。CGでは作っていませんが、こちら側の床下には足置き用のステップがつきます。
大凡の寸法を決めたら今度はダンボールでモックアップ作り。まあ適当ですが、サイズの感覚が分かれば大丈夫なのでこれで良いんです。小学生でももっとまともなもの作るとか言わない。
そうやってすぐ線路に載せて遊ぶ……。
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※CGスタッフメンバーのMayaユーザーがいたため当初はMayaがメインツールになっていました。ただ最終的にはCGパートも私がまとめていたためBlenderがCGパートの主力となりました。
今回の作品には2機、説明カット用を含めると合計3つの人力飛行機の3DCGモデルが使われてますがいずれも私はモデリングしておらず、人力飛行機関係者が作ったモデルをお借りして加工してます。
左:主人公チームの機体「夜鷹」(ベース機体 首都大学東京鳥人間部T-MIT「 Elcano」)
右:ライバルチームの機体「カシオペア」(ベース機体 大阪府立大学 堺・風車の会「AZALEA」)
左の切り出しにある発進台もBlender界で名のしれた方にお願いしました。この中で私が作ったのはターンマーカーのコーンだけです。
2015年以来のBlender Advent Calendar企画の記事になります。前回は卒業制作「空花瓶」で3DプリンタとBlenderの話をしました。
それから3年が経ち、再びBlenderを使い作品を作ったのでこの企画に戻ってまいりました。が、正直に申し上げます。ワタクシ、Twitterを賑わす他のBlenderユーザーのように腕はあがっておりません。全く上がっておりません。
ということでこのようなアンケートをTwitterでやったところまさかの、「企画から最後まで」についての要望が多くなってしまいました。なので、今回は実写あり特撮ありCGありの短編の自主製作映画「新代 鶴舞伝説物語」についてBlenderに限らず広くこの製作について書こうと思います。
まずはBlendxJP3でも上映した今作品の特報をご覧下さい。なお、こちらの特報はまだ一切のエフェクトが入っていないものになりますのでその点ご了承を。
時は2016年3月。今住んでいる地元の映画祭で入選(一次審査通過)したものの入賞は果たせませんでした。「入賞」を目標としていただけに、次出す時は「グランプリを取れるものを作ろう」とだけぼんやりと考えていました。
本当はこの翌年にリベンジをするつもりだったのですが、この時はまだ別の自主製作映画「俺ら、夏鳥」の撮影が終わらず今年まで持ち越しになりました。
*1
映画を作り始める時、私はあらすじを書いてから企画書とシナリオを同時並行で作るのですが、今回はどのように物語を考えたかを簡単に書こうと思います。上記の特報では物語までは分かりづらいので映画祭に出した際のあらすじを以下に記載します。
「鶴舞伝説」を知っているか。過去、戦で成果をあげたにも関わらず鎌倉に入れなかった源義経が宝物を埋めた時、鎌倉に 飛んでいく鶴を見て悲しんだという話だ。この話が伝わる大和市・浅間神社にこの宝物が本当にあるのかと女子大生が探しにやって くる。先に来ていた一人が境内で折り鶴を見つけた時、一夜の物語が始まる。
という事で地元に神社に伝わる「鶴舞伝説」を元にしています。
今回は出品する映画祭が、地域に強く根ざしたものなので地元のネタを使ったシナリオは考えていました。その中で地元の伝説を使ってやろう、そして自衛隊の基地もあるからうまく使えないかと言うことで怪獣ものよろしく伝説を具現化させて自衛隊と対峙させよう、という発想に至ります。
ここまで考えたら今度は地元の伝説を調べる事になります。地元の神社や資料館に出向いてみたり、インターネットで色々検索してみたりして使えそうな伝説を探し回りました。そこでネタにすると決めたのが今回の伝説。タイトルまんまなのでぜひリンク先を見てみて下さい。それを元にあらすじを決めました。
そこから話を少しでもリアリティを持たせるために詳しい人に話を聞いたり、自衛隊の基地公開にでかけたりしつつ企画書とシナリオを進めていきました。
映画を作っているとよく聞かれるのが「役者ってどうしていますか?」と聞かれるので話しておきましょう。
現状、過去の作品にお世話になった人の中で、登場人物に合いそうな方に声をかけていきます。また役者の知り合いが居そうな方にも企画書やシナリオを送ったり、演技未経験者でも登場人物の雰囲気に合えばお願いしたりすることもあります。
ネットで時々募集することもありますが個人的には好きではありません。学生の頃、インターネットで広く募集しようとして面倒な人に絡まれた事もあるので抵抗があります。
知り合いの知り合い、という形でつながりを辿っていく形の方がチームを維持しやすい、というのもあります。
スタッフについては基本私一人で運用できるようにしてありますが、撮影日程が決まれば大学の同期などに声かけて来て貰うようにお願いしています。なかなか来て貰える事は少ないですが。
シナリオ、キャストが決まりそのまま撮影、というわけではなくスケジュール調整やロケ交渉などもしています。
さて、今回の作品、本当は8月頃にはキャストを決めて9月にクランクイン。10月下旬にクランクアップ、12月中旬に映画祭の締切があると踏んでいたのですが、ここでとんでもない事実が発覚します。
「今年のこの映画祭の締切が11月15日」
自分が出した時も、その次の年も同じ時期に映画祭を開催していたので締切の時期も同じだろうと思い込んでいたのが裏目に出てしまいました。想定よりも1ヶ月早い上に更にキャストの決定が遅れている状況だったので、いくつか考えを見直して製作のスピードを上げる事に。撮影においてはlogかつ4K10bitでの撮影を考えていたもののポストプロダクション環境が不十分なので処理が追いつかないのでシネライクガンマで1080pで撮影。音声も本当はレコーダーで別に収録するつもりをLINE OUTからカメラに音声を流し込む形で使用しました。
それに編集は他の人にお願いして自分はVFXに集中する予定だったのですが、編集・VFXを並行して行うために合成がなくかつ撮影が早めに終わったシーンのみを別のスタッフにお願いする事にしました。
さて、撮影の様子はこんな感じ。嘘です。撮影後におふざけで撮ったものです。
使用したカメラはパナソニックGH5s、マイクはゼンハイザーMKE600、レコーダーはZoom H5という具合。
撮影回数は3回ほどでしたが、実時間的には1日半程度です。特撮カットなどの撮影を含めると実時間で3日分ぐらいになりそうです。
ここからはちょっと凝った撮影について少し取り上げたいと思います。
エンディングや本編の素材としてあまり目立たないもののドローンを使い空撮を行いました。特報には入っていませんのでどこでどう使われているのかは上映をお楽しみに。夜の神社で飛ばしています。
前述の通り、ここは自衛隊(と米海兵隊)の基地がある町。簡単にドローンを飛ばせるわけではありません。いくら人口密集地の飛行と夜間飛行について航空局から許可を持っていても自衛隊のやり取りは楽ではありませんでした。最初の問い合わせの時はたらい回し。
ご覧の通り最終的には無事に許可は降りました。もう少し基地に近い場所だともっと大変だったかもしれません。
自衛隊が出てくると書きました。となると自衛隊のメカも出さないと面白くないですよね。という事で今回は哨戒機のP-1が出てきます。
ここはCGでやろうとも考えたのですが、学生時代に特撮をやっており、ウルトラマンなどのT監督と交流のある後輩が東京に来るという事で彼に手伝ってもらってミニチュア特撮をする事にしました。
飛行機のモデルは1/300のエフトイズのP-1です。後輩には「この小さいのでやるんですか!?」って言われましたけれども……。
機体の見える角度が変わらないカットであれば、照明を仕込んで静止画を撮影。旋回などがあるシーンは三脚に棒を固定しその上に飛行機のミニチュアを固定し、パン棒を使って動かしたのをスローモーションで撮影しています。
さてここからBlenderの話をします。使いどころはこちらの折り鶴。劇中では鶴舞伝説の宝物が具現化した鶴(巨大飛行物体)として出てきます。街の上をこいつが飛びます。
実は特撮で模造紙とワイヤーで巨大折り鶴を作ろうかと思っていたのですが、試行錯誤の末断念。理想の形と動きをミニチュアの操演でやろうとする人数も時間も足りず、CGでやることにしました。
で、実際に作ったモデルがこちら。簡単なものです。モデル自体は実はシナリオを書いていた頃から作っていたのですが、いい感じのフォルムが出せず羽根の角度や尾の形に随分悩みました。メッシュでCubeから作り、形ができたところでモディファイアでワイヤーにしました。
かといって折り鶴ってそんなに鶴に見えないんですよね。今回改めて感じました。
ボーンも至ってシンプルにして制作時間を減らしています。実は生まれてこのかた初めてボーンを使ったものを作品に取り込みました。エチュードでは何度かやっていますが。
羽ばたきの動きについてはYouTubeにあるオーニソプターの動画を参考に動きをスケッチ、どこにキーポイントを置くか決めて動きをつけました。
色も単色の予定だったのでマテリアルもいい感じになるように適当にやってます。見せるのも恥ずかしいですが。ただそれだとメリハリが出てこないので胴体中心部などに照明オブジェクトを仕込みました。そうするとちょっと幻想的になりますよね。ならないか。
CGの照明のいいところって見えなくする事が出来るところですよね、照明本体が。実写だとこうは行きませんから自由自在です。そこ、テクスチャでやれとか言わない。UVやってる間に2ヶ月過ぎちまう。
レンダリングについては出力時間を短くするためサンプリング数も低めどころか最低値で出してエディット及びコンポジットの作業に移行します。
今回のワークフローをチャートにするとは以下のような形。
AfterEffectsとPremiereが同じ位置に居ますが、先にPremiereで編集して尺などを決めてからAfterEffectsでコンポジットしています。そのコンポジットの結果を踏まえてカットごとの尺やカットつなぎを確認します。
上の画像がBlenderのcyclesでサンプリング数最低値で出したもの。大着してAfterEffectsの作業中の様子をスクリーンショットを撮ったものを切り出しているのでなんか真ん中に出ていますね。すみません。
そんな事はさておきこれに色々足していくと以下のようになります。
足したもの:飛行機、飛行機のランプ、背景の雲、ぼかしのエフェクト
楽しい! そして重い!
ただやり込み始めるときりがないので締切までの日数と相談しながらどこまでやるかを考えていきます。やりたいものの諦めた事もありました。
そしてこのあたりで締め切りに関して新しい情報が入ってきました。
「締切が15日から30日に延長」
映画祭のTwitterでそんな情報が出ていました。Twitterだけでは不安だったので念の為事務局に連絡を取り確認。本当に延びていたので更に追い込めるところまで追い込んで完パケとなりました。
自主製作映画を上映できる機会は映画祭で機会を得る以外には現状あまりないのが現実です。「俺ら、夏鳥」では1時間の中長編という事で単独で上映会を実行しましたがこんな事が出来る作品も稀だと思いますし、10分に満たない短編を単独で上映をやるのも難しいでしょう。
「新代 鶴舞伝説物語」においても元からエントリーを目指していた映画祭以外の上映についてはあまり決まっていませんでした。ただ巨大な鶴が出てくるということでいずれこちらの映画祭にもエントリーしようと考えています。ここでもT監督の名前がありますね(笑)。ただどちらも上映が確約されているわけではありません。
というところで厚木のプラネタリウムである持ち込み上映会があることを知ったので今回はそこが初の上映となります。
行く!という人はこちらのページから申し込んで下さい!
またロケ地で協力してもらった浅間神社に年末年始には本作品のポスターが出されることになっています。実はここに乗せるQRコードを読むと専用のYouTubeのページに飛ぶようになっています。宮司さんが参拝の待ち時間に楽しんでほしいとの事でこの企画が実行になりました。
YouTubeやVimeoにあげれば誰にでも見てもらえる時代ですけれども、やっぱりスクリーンの大画面で皆で観たいですよね。見終わった後にあれやこれやと話せるのも楽しいですし。こういう場もいずれは自分で作れるようになりたいなとは思っています。
BlendxJP3の懇親会で上映会をやったのもこういう思いがあって、昨年のBlendxJP2が終わった時に「懇親会でこういうのやれるんだったら作品集めるよ」って私が主催の鳶さんに言ったのが始まりでした。
無事に公式より先日の上映会の報告や5月20日の芝浦工業大学での上映のお知らせが出ましたので、映画「俺ら、夏鳥」の製作をしてきた私個人としての今の思いを綴ります。Twitterに書く事も考えましたが、せっかくブログも持っているのでこちらに書くことにしました。
何から書こうかと迷った時に、まずはこれを書かないと、と思ったのが初めて作った映画のこと。
高校2年生の時、文化祭のクラスの出し物として作った「Dream RING」が初めての映画でした。今観ると、稚拙な映画ですが、上映された時は先生方に大変好評頂き、進路の先生にも「あれを作った人は是非その道に進んでほしいですね」とまで言わした作品です。内容は音楽祭に向けてばらばらだったクラスが不思議な指輪の力を使ってひとつになっていくという物語。
この時、私は監督ではなく、撮影と脚本でした。現場の仕切りや演出はアメコミと映画が大好きな友達で正に適任。かたや当時の私は文芸部とパソコン部に入り、写真も趣味でやっていたものの映画には全く興味はありませんでした。そんな私が映画映像製作に目覚めたきっかけがこの「Dream RING」だったのです。
そこから映画甲子園で佳作を貰った「星の子たちの邂逅」、大阪芸術大学の映像学科に入り、卒業制作として作った「空花瓶」をはじめとする作品群を経て、「俺ら、夏鳥」の製作するに至りました。
「俺ら、夏鳥」の企画書を書き始めたのは2016年の8月頃だったかと思います。当時は「End and NEXT Summer」というタイトルでした。表にこの映画の話を出した時もまだこのタイトルだったはず。
ただ、人力飛行機を描く映画についてはずっと前から構想は持っていました。過去のTwitterの投稿を遡ると映画を作り始めた高校生の頃からそのような野望を持っていたようです。その頃にどんなものを思い描いたのは思い出せませんし、その時のデータも残っていませんが、「俺ら、夏鳥」のルーツがどこかと言えば、ここが最初になると思います。
大学に入ってからもシナリオの授業で人力飛行機を取り上げたものを書いていました。もちろん、それを映像化、映画化する事は考えましたが、その頃は飛行機そのものも美術で作ることを考えており、どう作るか、予算はどうするのか、人手はどれぐらい必要か、という事を考えて諦めていました。
そんな中で色んな作品を作りながら大学を卒業し、社会人になり迎えた最初の夏。中村航氏の人力飛行機チームを舞台にした小説「トリガール」の映画化の話が出てきました。
ここで先程の「End and NEXT Summer」の企画書を書き始めました。大学時代に実際に人力飛行機をつくり、そして映画を専攻してた私が撮らないで誰が撮る、みたいな気持ちだった気がします。先に言ったとおり、険しい道程になるのは分かっており、どうせ無理かもしれないとも感じていました。ただ、まずは人が集まったら撮ろう、飛行機は協力していただけるチームが出てきたらいいな、いなかったら諦めよう。そんな半分無理だろうという思いで始めた企画が、ちょっと声をかけてみたら人が集まり、出来るんじゃないか、と感じて本格的に動くようになりました。
こうなれば最初は1年での完成を目指し、最初のトリガールに合わせられるように、と撮影も考えていたのですが色々あって1年近くもずれてしまいました。
自主製作映画なので、謂わば自己満足ですから、途中で製作が終了になってしまう作品も世の中沢山あります。途中、この作品でも諦めかけた事もありました。ただ、今まで自分が作ってきたどの作品よりも多くの方の力添えがあり、励ましがあり上映会を出来るまで漕ぎ着ける事が出来ました。
本当にこれだけの応援を貰えるとは、想像していませんでした。
感涙、以外の言葉が見当たりません。
高校の時に作った「Dream RING」は当時、大変好評だったという話をしました。出来は稚拙でしたが、「俺ら、夏鳥」ができるまでは、Dream RING以上に自分の周りで話題になる映画を作る事は無く、それを越えるものができるとも思っていませんでした。
しかし、Twitterで #俺ら夏鳥 と検索すると多くの方が感想などを投稿して下さっています。本当にありがたい話です。こんなに多くの人に関心を寄せて貰える事になるなんて、というのが本音のところです。
今回の記事のタイトルのうち「夢」はDream RING、「星」は星の子たちの邂逅、「空」は空花瓶、そして「夏鳥」はもちろん「俺ら、夏鳥」と今まで作ってきた作品を繋げてみました。
高校時代からずっと続けてきたガラケーとスマホの2台持ちの生活に1ヶ月ほど前にピリオドを打った。人生最大の機種変更イベントである。元々はauのフィーチャーフォン「SH007」をかれこれ7年ぐらい使ってきた。auには9年以上お世話になり、その間、一度もメールを変更する事は無かったので、人生初のキャリアメールの変更をする事にもなった。
ちなみに、新しい機種はmoto G5 PlusというSIMフリー端末。SIMカードを2枚入れて、同時待機可能な俗に言うDSDS(Dual SIM Dual Standby)対応機である。今回はこいつの導入から使えるようにするまでの話。
前使っていたSH007は2年縛り契約だったが、あと数ヶ月で解約月になるので寝かせておく事にした。今でも部屋の隅に置いてある。
今までは前述のフィーチャーフォンの他にSIMフリースマホに格安SIMを挿したものの2台を使っていたのだが、それを1台にまとめたかったのが今回の機種変更の理由だ。
具体的には、
・端末は1台にしたい
→複数台持ってると別の端末のメールや着信を忘れる。
・キャリアの電話、メールは持っておきたい。
→電話は回線の安定さ。キャリアメールは信用のために持っておいた方が良いとも聞くし。
・データ通信は格安SIMで行う。
→ぶっちゃけ?がないならこれで十分。
というところ。
さて、続いて端末の選定。一番楽しいところである。個人的に好きなメーカーのHTCは国内モデルでDSDSが無いので残念ながら選択肢からは排除。まだSIMフリーモデルも発売前だけど、U11もDSDS仕様を出してくれればそちらに飛びついた、かもしれない。断言できないのはその価格故。それにHTC Oneシリーズのデザインが好きだったのでiPhoneみたいなUシリーズも正直あまり好みではない。
また他のメーカーもiPhoneみたいなデザインばかりで結局、なんとなく見た目に個性を感じたmoto G5 Plusに落ち着きました。
そして新しい回線の契約。格安SIMは今まで使っていたWireless Gate(480円プラン)のものをそのまま使うので、キャリア回線のみdocomoで新規。moto G5 Plusはau使えないからな、ごめんよ、さらばau。また会う日まで。
ショップではキッズケータイ用のFOMA回線をmicroSIMで契約して、さらにnanoSIMに乗せ換えてもらう事になった。なお、契約したプランは「タイプSSバリュー」。
いざ契約となった時に、FOMAの回線にSPモードメールで契約することは新規だと出来ないと言われた。ただ事前に同じ店舗で相談した際には出来ると言われたので、その旨伝えると責任者が出てきて手続きをして貰った。どうやら責任者権限なるものがあれば可能になるらしい。ちょっと複雑な心境になったができたのでよろし。よし、ではない。
ここでひとまず通話とキャリアメール用のSIMカードは手配できたので、買っていたmoto G5 Plusに入れて通信を試みる。APNの設定作業もさくさくと進めていく。電波も掴んでいるので問題はない、ように思えた。
しかし、キャリアメールの設定ができない。それに電話の発信、着信はできるがdocomo以外のキャリアからのSMSを受信できない事にも気がつく。こんな事ってあるのか。
調べてみれば、docomoのSIMは 4G対応の端末では3G回線で通信できないとの事。とりあえず、家には中古で安く買った古いスマホがあるのでそれでメールの開通作業をして解決。ただここで手こずって思いの外通信料がかかってしまった。
そこからはIMAP対応のメールアプリでメールサーバーの設定をして完了。メッセージRとかSとかFとかは知らん。
しかし、後者のSMS受信できない問題はインターネットで色々調べてみて、2枚あるSIMを入れ替えてみたり、端末をリセットしたりしてみたけれども上手くいかない。SIMの入れ替えに至っては、まさかの通話用SIMが電波を掴まなくなる始末。ただ、トレイを戻すとちゃんと掴む。こ端末メーカーにも相談したもののやはり解決はできず。初期不良案件か、と思い修理の手配をかけるまで行った。
が、あるサイトでSIMカードをショップで交換するとうまくいった、という記事を見つけて、最後の望みをかけてドコモショップに足を運んだ。
SIMカードを新しくした結果、SMSは無事に他キャリアでも受信されるようになりました。めでたしめでたし。何のために私は2度も3度も端末を初期化したんだ……。メーカーの方にも念のために連絡を入れておきました。「SIMカード交換したらSMS受信できたよ」って。
あと色々設定していてなんとかしたいなあと思う事に至った。それが「留守番電話」。
フィーチャーフォン時代だと簡易留守メモみたいに端末に留守番電話を録音する事が出来たものの、moto G5 Plusだとこれが出来ない。地味に不便だ。
何かやり方はないものかと探ってみると、IP電話に転送して云々かんぬんという手段があるので、「」という受信だけなら無料のサービスに登録して、アプリをインストール。キャリアの番号からこちらに転送設定をして完了。
転送先のIP電話に転送されて留守電が残されるとそのwavファイルをウェブのサービスページからwavファイルをDLするか、メールで添付されてくるという感じ。まあ不便なところもあるもののそこは費用とトレードオフ。なんとか無料で留守電の環境を整えることができた。
ここまで、初のDSDS機を使うための設定の一連でした。まあこういうケースはあまりないと思いますが、誰かのお役に立てば。とは言え、どこかブログやサイトに載っている情報でやったんですけどね。
それでも何か気になることがあったらコメントなどで聞いてくれたら分かる範囲で答えるよ。分からないことには「分からない」と返すけど。