雪の夜、彗星探しの日記(弐)

雪夜彗星のブログ。内容も更新頻度もまちまちです。「弐」なのははてなダイアリーから移行したので。

LUMIX AWORD 2020入賞作品「祈りを捧ぐ」制作レポート

 完全に時期を逃した感もありますが、書きかけた記事があったので今更ながら放出します。「LUMIX AWORD 2020」に出品し、優秀賞を頂いた作品「祈りを捧ぐ」の制作レポートです。
 こういうのを書いておけば「どうやって映像編集してるの?」という時に「これを読んで」とも案内できますし。

受賞URL: https://lumixclub.panasonic.net/smart/contest/award_20/result/
作品視聴先: Lumix Club / YouTube (以下) / Vimeo


【主な使用機材,ソフトウェア等】
Panasonic GH5S
・Ronin-SかRonin-SC(借り物だったのでどちらか)
・Phantom 4 Pro
・DaVinci Resolve

 今回は別件で撮影依頼のあった素材を利用しているので今回のエントリーに合わせて再撮影、というのはしませんでした。なお、元の映像は以下になります。ずらずらとプレビューが並びます。


 

 
 今回、作品の尺が30秒以内という事だったのでまずその長さの中でいい感じに使える音楽を探すところから始めました。神社が被写体なので和風の音楽にする事は決めていたので、その中であれこれネット上を物色。本当なら仲の良い作曲家の方に「こういう音楽を作って!」と依頼できるといいのですが。
 今回は「おとわび」というサイトで公開されていた「いにしえより続く街、太宰府」という曲をお借りしています。作曲者はふみこみどり様。ありがとうございます。

otowabi.com


 さて、音楽は見つかりました。尺に合わせて音楽を切り出し、その後、撮ってあるショットの中から個人的に印象深い箇所を抜き出してとりあえずタイムラインに置いておきます。大体絵の方の尺が延びてしまうので、見せたい絵を絞りつつ音楽のキリのいい所でカットしていきます。
 ただ全てを音楽のリズムに合わせてしまうと音楽に映像が負けてしまうと思っているので、映像として見せたいカットの尺と音楽に合わせて映像を切るバランスを意識して編集してます。
 あとここで応募するコンペの狙いにも合わせて編集します。シンプルにかっこいいカットを音楽に合わせて並べるだけで良いのか、あるいは何かしら流れを組み立ていくのか、が変わっていきます。今回のLumix Award2020の動画については「自分が伝えたいテーマを物語にして」とあったのでそれに合わせています。ただそれについてはここで言うのは野暮でしょう。


 実は今回一番悩んだのが題名。友人や神社の宮司さんにもご相談して公開したものに落ち着きました。ここも上記のコンペに合わせて変えるところでもあります。
 他にも「奉祀」「榊の枝に添える祈り」というタイトルも候補にあったのですが、宮司さんからは「宗教色が濃いのを嫌い人もいるから」との事で候補から外すことに。難しいですね。

 もちろん総合最優秀賞を狙ってはいましたが、結果は冒頭の通り。次回もいい作品を作れる題材があれば、エントリーしたいところではありますが、そういったものに出会えるでしょうか。
 ではでは。