雪の夜、彗星探しの日記(弐)

雪夜彗星のブログ。内容も更新頻度もまちまちです。「弐」なのははてなダイアリーから移行したので。

意気揚々と不在者投票してきたけど投票なんて行使するか否かを選ぶ権利に過ぎない

 今日は参議院選挙ですね。私は一週間ぐらい前に不在者投票を済ませました。

 大阪から神奈川に引っ越し、住民票を移したのが3月下旬だったのでギリギリ不在者投票になってしまった形です。投票日が7月だから現住所の投票になるだろうと思っていたら違いました。
 まず、今住んでいる市から封筒が来て「どうせ投票の案内だろ」と思い、時間があるときに開けようと思っていました。封筒は早めに開けましょう。
 そして、翌日に前に住んでいた市の選管から封筒が来ました。何かおかしいと思って開けてみると「不在者投票どうする? するならこれ書いて送り返して」みたいな事が書いてあったので急いで現住所の役所の封筒も開封して読みました。不在者投票まじかーってなりました。
 公的なものだから折り返し送る封筒が入っていないものかと思い見てみても無く、役所に「折り返し用の封筒は無いのか」と電話して聞いてみるも「申し訳ないですけど切手はご負担頂いて……」と言われてしまいしましたとさ。

 ということで、封筒も切手も買いました。転居後初です。もちろんどちらも費用はこちら持ち。ブラックサンダーを2つ買ってもお釣りが来る金額ですよ!! あと26円足したらダ○ソーやセ○アで買い物出来るじゃないですかー。
 そして投票用紙を待っていたら、平日の真っ昼間に届いたようで、もちろん勤務中で受け取れず。もちろん、再配達をお願いする事に。レターパックで来ました。そう、レターパックです。役所がレターパック使うとは思っていなかったのでちょっと驚きました(偏見)。

 色々思う所がありながら、甚平を着て草履を履いて期日前投票所へ。まだ土日もやってて20時まで空いているのは良かったです。ようは期限日前投票と同じ感じです。期限日前投票はいつかの時にやりましたね……。これで平日だけとかだったら本当に投票したくても出来なくなるところでした。

 「私、不在者投票デース!」と意気揚々と入って行くと、向こうの人が「あっあっ」みたいな感じで「誰が受付やる?」みたいな事を話している。誰でもいいから早く受付してくれ。「じゃあ私がやります」って漫才やってるんじゃないだから、早くしてくれ。本当なら普通に投票したいんじゃ。10日に近くの投票所に行くつもりだったのに、わざわざ市役所まで来てるんだ。
 こんなのだからこんな事件(NHK news web)が起きるじゃないのか、と今更思いました。受付の人もその日だけのボランティアみたいなものなのかもしれませんけど、もう少ししっかりして……。

 萎えながら不在者投票を終えると、出入り口にNHK出口調査が。人生初の出口調査でこれまた意気揚々と参加したものの、受け取った紙には地元の立候補者の名前にチェックする形。不在者投票の旨を告げ、答えられるところだけ答えて用紙を渡しました。調査していたネーチャンなかなか可愛かったけれど、イントネーションが(当然ながら)関東方言なのでそこでマイナス。

 私は中学生の時からずっと「選挙は権利というが行かなければならないものである」という考えを持ってきました。何より小学生の時から「選挙権がほしい!」と思っているような人でしたから。
 しかし、今回の不在者投票の流れを見ていると「これは選挙行かねえわ」と感じざるを得ませんでした。今回の参議院選挙から選挙権を持つのが18歳以上になりましたけれど、どうせ投票率とか上がらないだろうなあと思っています。
 住民票を移さずに大学近くに下宿している人の中の場合、どう投票すればいいかという知らない人も多いでしょうし、住民票を移していたとしても三ヶ月以内に告示があれば、わざわざ切手代を選挙人持ちで郵送して、投票用紙を送ってもらって、期日前投票所に行ってきました。
 こういう時どうするかって学校の社会でも家庭科でも教えてもらったっけなあ……。

 「若者も選挙に行こう!」といくら大きな声を上げたところで声しかあがっていないのだ。「投票率が低い!」「若者が選挙に行かない!」そんな事を叫んでいたところで、どうしてそうなってしまっているのが考えた事も無いのでしょう。
 テレビや新聞でも議席の数だとか、一票の格差だとか、そんなことばかりが取り上げられていますがそんな事をどうにかされても「投票に行きたい」とは思うようになるわけではないですし。

 こんな事をずっと書いていたら、「やること多すぎて選挙に行く時間なんて無い」と言ってた母の言葉を思い出す。
 「そんなに投票させたいなら投票所が家に来い」

3DCG初心者がBlenderを卒業制作に取り入れてみた話

 初めての方は初めまして。この企画への参加記事になります。私みたいな3D初心者がこんな記事を書くのは憚られると思いつつも、筆(キーボード?)を進めていきたいと思います。

 いきなりですが、大学の卒業制作でこんな映画を作っています。

 「からかびん」と読みます。SFらしくないタイトルですが、SFです。言うなれば、少し不思議、といった感じのお話です。CGアニメーションではなく実写ドラマです。私の専門も本来は実写の撮影なので。

スペースプレーン「バタフライ号」

 さて、この記事の主役はこの映画の登場するオリジナルのスペースプレーン「バタフライ号」のモデルです。このモデルを含めこの映画に登場する3Dモデルは最終的にblenderで調整してレンダリングを行っています。モデリングに関しては制作のスタッフそれぞれ扱いやすいソフトでやってもらいました。またミニチュアとCGカットが混在すると事もありより手軽にフォトリアルなレンダリングが出来るCyclesレンダーを使いました。

 Cyclesでレンダリングした「バタフライ号」がこちら。

 雑いですね、突っ込まないで下さい(笑)。
 そしてこちらが3Dプリンタで出力して塗装したもの。

ウェザリングは大学の助手の方がやってくれました。全長は約40cmもあります。
……ガッツイー◯ルに似てるとか言わない。DreamChasarとかLnxyとかと似ているとかなら認める(笑)。

 Blenderでの編集中の様子はこんな感じ。

上面に色々ディテールアップパーツがついていますが、これらが無い状態(別オブジェクトだから問題ない)でstlファイルに変換、3Dプリンタで出力しました。出力に使用したのはUP PlusとDaVinci2.0でどちらも大学にあるものです。ディテールアップパーツはあとからプラモのジャンクパーツなどを貼り付けてあります(それに応じて3Dデータの方も修正しています)。
 具体的にどうやって3Dプリンターに出したかは去年のこの企画にあったnbngさんの記事を参照してもらった方がいいかと。本当にこれと同じ手順だったので……。ちなみにサイズは3Dプリンタ出力用ソフトウェア上で変更しました。

 ただ、冒頭に書いたとおりこのモデルは40cmもあります。方向をどう工夫してもそのまま前述の3Dプリンタで一度に出力するのは不可能です。なので適当にナイフツールで分割し、モディファイアの「厚みつけ」を適応、ドンガラ状態にして出力しました。上の画像はUPの出力ソフトウェア上での様子です。UPのmac用ソフトウェアってwindows版と違って随分使いづらいんですよね……。

出力したドンガラや翼の接合の作業中がこんな感じ。

これらをパテを使って接合した後に、金ヤスリとアセトンを使って表面処理をしています。それから塗装して完成!!

合成とCG

 撮影の話では無いのでとりあえず「スタジオでグリーンバック使って撮影した」とだけ言っておきます。撮影後はとりあえずAfter Effectsに持ち込んでキーイングで切り抜き、背景素材と合成したりしてこんな感じになります。ちなみにエフェクトは主に別のスタッフがやってくれました。

 背景のロケ地は奈良県・曽爾高原。ドラマパートの撮影もここでやらせて頂きました。
 
 前述の通りCGアニメーションblenderを使っているのでCGカットのお話もしておきましょう。普通にキーフレーム打ってるだけなので、Blenderの話はほぼありませんが。

 CGカットでこんなカットなどがあります。Blenderでは宇宙機本体のアニメーションしか書き出していません。それをAfterEffectsのキーイングで抜いて素材を合成しています(これを作った時、背景を透過に出来る事を知りませんでした)。煙もblenderで出せますが、Cyclesを使っていたこととか、後からの合成のしやすさを含めてAfter Effectsでやりました。

 3DプリンタとCGモデルが混在したカットだとこんなものがあります。

 こういうカットの場合はミニチュアの実写カット、CGカットをキーイングで抜いて背景を合成、それからエフェクトをかけて行って調整しています。

 「空花瓶」は現在も制作進行中なのですが完成したら卒業制作展で外部の方にも見れる機会があるので詳細が決まりましたらTwitterで告知をさせて頂きたいと思います。

 僕自身、mayaや3Ds maxはあまり使ったことがないので分かりませんがミニチュア映像とCGアニメーションを混在させる時に3Dプリンタのデータ(stlファイル)を簡単に出力出来るblenderはおすすめできるんじゃないかと……。
 ちなみにこのバタフライ号は初めてのBlenderモデリングでした。以前はMetasequoiaモデリングをしてライティングとアニメーションをBlenderでやっていたので……。ちなみに大学のPCにBlenderが入っている、とかではなくて私の通う学科には映像系にも関わらず3DCGを扱える環境がほぼゼロで教えてもらえる先生もなかったので自分で環境を整えてきた感じです。
 3Dプリンタは他の学科の物を借りて使いました。

 ちょっと宣伝。
 12月16日から25日まで私の大学で3Dプリンタや切削機を使ったものの展示会をやっているので詳しい事が気になる方はコメントやTwitterなどから連絡を頂ければ詳細をお送りできます。バタフライ号も展示されます。外部の人も入ることができるので、よろしければどうぞ。Twitterアカウントは @sncomet です。下らないことしかつぶやいていません。

 明日はc5h12さんです。Cyclesのお話ということで、楽しみです。

どんぐりと抜け殻

 この間、近所でどんぐりが落ちているのを見つけた。たまたま、下を向いたらそこに沢山のどんぐりを見つけたのである。この場所はしょっちゅう通る遊歩道で何年も前から馴染みの場所であったのだが、どんぐりが落ちている場所だとは全く知らなかった。


 せっかくなので1つだけ拾って帰った。どうして拾って帰ろうと思ったのか自分でも不思議だが、これを見つけた時に郷愁感に浸された気がしたのだ。別にどんぐりのプールに入りたいとは思わないけれど。
 前にどんぐりに拾ったのは小学生の頃だったと思う。拾ったどんぐりに楊枝や串を刺して独楽を作ったり、ただただ滑り台から転がしたりして遊んだ思い出がある。そんな事をやっていたのがもう10年以上前の事と考えると感慨深くなってしまったのだ。

 小学生の頃は本当に毎日の様に外で遊んでいた。虫取りをしたり、運動は決して得意ではなかったけれど野球をしにいったりした。最近、外で遊ぶといえば時々サイクリングかマルチコプターを飛ばしに行く程度。遊び以外を含めるとクラブに関わることとか、撮影とか。自由な時間が沢山あったあの頃に、今やっている事の幾つかを回せないかと思う事もある。

 夏がどんどん恋しい季節が近づいてきている。
 どんぐりではないが、夏になれば蝉の抜け殻を通りすがりに見つけては集めたくなる。どうしてか分からないけれどそういう衝動に駆られるのだ。これもこのどんぐりを見つけた時のいわば「ノスタルジースイッチ」なのだろう。

 就職活動も終わって、春からは社会人になる事が決まった。
 今以上に忙しい日々が待っているだろうが、こういうノスタルジースイッチが入る程度の余裕は持っておきたい。

ここに住んでいて良かった

 随分と久しぶりの投稿。もう2年ぐらい投稿していないので今更投稿しても誰が見るんだ、という感じであるがTwitterで記事更新した、という事も書くつもりだからちょっとは見られるんじゃないかな。
 春もあっという間に過ぎて、夏かと言いたくなるような5月になった。でも二十四節気の中ではもう明日が立夏なんだよなあ。


 今、僕は大阪に住んでいる。皆さんご存知の通り。
 家が転勤族だったから、生まれてから奈良、洲本、松山、姫路、福知山、南あわじ、吹田と移り住んできた。どちらかと言えば多い方になるだろう。もっと多くの場所に住んできた人も、もっと広い範囲を飛び回った人もいるわけで自分の中では多いとは思わなくなってきた。何より吹田に来てから9年ぐらいの年月が経ったから、というのもあるだろう。次に引っ越しをする時は自宅から通えない所が就職先となった時だろう。

 現在大学4回生、院には行かないので現在「就職活動」真っ只中である。
 その中で気がついた事がある。

「大阪に住んでいてよかった」という事。
 大規模の合同企業説明会の会場だって数百円で行ける所にある。本社や支社といった会社の運営機能をもったものがそれなりにある。大阪で開催される説明会や選考は数が多い。
 もちろん、東京に住んでいれば、と思わないわけではない。まして映像に関わりたいとなれば圧倒的に東京が有利であるし選択肢も多かっただろう。それでも東京に既に二度行っている。
 それでも、我が国第二の都市と言われる大阪に僕は住んでいる。これって実はすごく恵まれているのではないか。合同企業説明会で地方から何時間もかけてやってきて帰っていくバスを見ながら思う。彼ら彼女らの地元ではこんな大規模なイベントは開かれないのだ。

 僕が大阪に住む事になったのは南あわじに住んでいた時に発症した持病のためであった。もっとしっかりした病院で見てもらいたい、という事で大学附属病院に近い所に引っ越す事になった。
 もし、姫路にずっと住んでいたら、とそんな未来を考える事がある。
 大学に行かずにそこの地元で働いていた未来もあったかもしれない。あるいは理系に進んでいたかもしれない。それこそ大阪府立大学に入学した未来もあったかもしれない。
 いずれにせよ全く違う道を歩んでいただろう。
 大阪に住んでいるから、人脈をここまで広げる事が出来たんだろうし映像に関わるという事にもなった。

 些細な事かもしれないが、この幸運を噛み締めながらなんとしても就職活動をしていきたいと思う。
 面倒でしんどいものではあるが。

「したい事」の理解と信用

 一昨日は大阪府内の某所でテストフライトでしたが強風と雨のため、滑走すら出来ず。
 そして昨日は堺市の鉢ヶ峯の無縁仏の供養会にクラブに行って参りました。人との繋がりでこういう事もするのです、僕らのクラブというのは。

 僕が通っているのは芸術大学ですし、専攻は映画・映像です。無論、人がたくさん必要ですし、課題であれども学外ロケもやる時はやります。役者さんも外部の人に頼んでやってもらったりするのですが、そんな事を毎年している中で大学に対する役者たちの印象が悪い、という話を先輩(留年して同期になっているのですが)から先日、聞きました。
 だから、自分は外部の役者に頼むのは嫌だ、みたいな感じがしましたね(笑)。

 まあそりゃそうでしょう、というが僕の率直な感想なんですが、それでもやっぱりいい映画・映像作品を撮ろうとすると外部の人に頼んだほうがいいのも明白な事実です。
 どうして、そういう風な印象がついてしまうのか。と言う事を、彼は考えたのかどうか知りませんが個人的に意見を言わせてもらうと、僕ら映画・映像を作りたい側の人間が相手に対して「自分らが作るんだから」という半場上から目線でいるのと、「借りてしまえば何をやってもいい」というような考えで動いていたのではないでしょうか。そこまでならまだいいとして、ロケ中にスタッフが周りを見ていなくて一般人をロケ後にきちんと「お礼」をせず、「感謝の意」をしっかりと伝えなかったりしたのではないでしょうか。などと考えています。そんなに悪評がたつのならそれだけ色々やらかしたのしょう……。
 それに、普段から社会活動のような事に積極的に参加していくのもこういう印象を払拭する手段の一つではないでしょうか? やっぱり知っている顔に場所や物を貸すのと、知らない人に貸すのとでは信用の水準も違うと思います。「星の子たちの邂逅」や現在目下編集中の「川」でも使った近所の池の畔は普段から井戸端会議で訪れている場所で知り合いも多いので「今度映画のロケしますー」と言うだけで(時間帯によりますが)ある程度話が回ったり、差し入れを頂いたりします。それだけの付き合いがその人と僕の間に「信頼・信用」があるわけですね。
 こういう所で理解を得て、見合う礼を尽くせば、そんなに悪評されるようなことはないのではないでしょうか。関わってくれた、手伝ってくれた人全てに。

 冒頭で供養会への参加の話を少し上げたのもこことつながっていて、いくらクラブと言えども作っているものが作っているものなんで、こういう所に出向いて活動することで理解と、そして何より寄付をしてもらえるようになっていくんだなと実感している次第です。
 それにこれから大学の課題で本格的に撮っていくようになりますし、自分への戒めも含めて……。

マスメディア

 今日は一日映画の編集をする予定だったのですが、浪人生活から解放された友人とサイクリングに行くことになってしまいました。とりあえず大阪国際空港まで行って、飛行機を見て撮って帰って来ました。
 だいたい30kmぐらい走ったようです。経路を調べていくと。この3月はほんとに走りますね。

 ちょっとTwitterで書いたことについてもう少し述べたいと思ったので書きます。

 どうして高校の野球部が甲子園に行くとなるとお金を集めたり、応援団を派遣したりするのに他の部活はそうじゃないのか?

 端的に言ってしまえば、マスコミが話題にするから学校の知名度があがるから、ですよね。
 おそらくこれは主催に新聞社だからじゃないかと。しかも二社。主催がマスコミというのは強いと思います。
 自分は今まで、大きなマスコミが関わるような大会に関わってくるような世界に入るなんて思ってもいませんでしたけれど、今のクラブはそんな世界ですね。今のクラブの年の一度の大会なんて審査に合格してしまえばかなりの確率でテレビに映れましたからね(近年は違いますけど)。だからこそなのか、いろんな人達に部材や資金の寄付を頂いています。
 人力飛行機へのあこがれは幼い頃から有りましたけれど。
 もちろん、この大会の主催は関西の某テレビ局です。

 逆に主催や協賛に全国規模、あるいは地方であっても大規模なマスメディアがいればある程度は取り上げれてもらえるでしょうけれど、ありとあらゆるものにすべてに規模の大きなマスコミがつけるわけもありませんから。必然的にマスコミは見てて面白いものを求めますから。最近のマスコミ(特にテレビ)は何かがずれているような気(とりあえず色々過剰)がしてなりませんが。
 
 誰かに宛てた言葉ではありませんが、放送≒マスメディアというものも忘れてはいけない事だと思います。良い意味でも悪い意味でも。
 人に何かを発信する立場にある以上、プロ(会社)には叶わないにしろ誰かへの影響は与える可能性がありますからね……。自分も気をつけないと。

某大学内の卓球場

 最近、ちょっとしたきっかけで廃墟にはまりかけの雪夜彗星です。親しいTwitterのフォロワーが大阪に来て、案内している時に見つけたものの影響でしょう。
 前々から随分と興味はあったのですがね。

 今回は地元にある某大学のキャンパス内で数カ月前に用事があり訪れた際に気になっていた建物があったので訪れて来ました。こちら。
   
 普通に大学生が建物の前を行き来していますけれど、誰もこの建物に興味を示していなかったので完全に日常に溶け込んでいました。いくらボロボロの研究棟が近くに有るからってこの建物の雰囲気は異常だと思うのは僕だけでしょうか?

 そして、中へ。
   
 卓球台がひとつ。卓球台だけ見るとまだまだ使えそうですが……。
 奥の床隅には空き缶や某ファーストフードの紙袋、はては天井から外された蛍光灯までが捨てられていました。今は使われていないようでしたが、妙に新しい空き缶も混じっていたので、紛れて捨てて行く奴もいるのかもしれません。こんな所に捨てるぐらいなら、ゴミ箱探して捨てるほうが明らかに手っ取り早いと思うのですが。

 扉か暖簾があったと思わしきところは。
   
 奥の井戸みたいなものは、お風呂のようでした。その手前には和式のトイレもありました。その向かい側にはキッチンもありました(煙草がたくさん捨てられていましたが)。
 いずれも天井から落ちてきたであろう木材で床から埋もれ、足の置き場も不安定でしたが。

   
 割れた窓から見えたのは、最近になって建てられたであろう、研究棟と思わしき建物。
 なぜ、この卓球場は残されてしまったのだろうか。

 小さいので、探索するべきものはこれぐらいと、建物の外に出て、周りを一周しようと裏に回ろうとした、その瞬間、ガサゴソッと音がして、動くものが。
 猫でした。一匹はかなり驚いたようで遠くへ逃げてしまいましたが、何匹かはじっとこちらを見ていました。
   
 きっと、彼らの住処、あるいは休息場所になっているのでしょう。

 そして撤収しました。
 今日はこれぐらいで。